iTunes Store の一件

さて、みなさんご存知のとおりiTunes StoreでBeatlesの楽曲配信が解禁となりました。



いろんなブログを見ていると“Appleにがっかりした”とか“なんでBeatlesでそんなに騒ぐの？”などと言う書き込みをけっこう見かける。
う〜ん、ひじょうに残念。
まぁAppleファンが必ずBeatlesファン或いは洋楽ファンというわけではないし、受け止め方は人それぞれだからそういう想いを否定するつもりはありませんが…。

かく言う私もことさらBeatlesのファンというわけではありません。リアルタイムで彼らの全盛期を体験している世代でもありません。しかし洋楽ファンであり僅かながらでもバンド演奏などを齧っている者の目線からすると、やはり今回の事はそれなりのビッグニュース。

Beatlesが様々なアーティストに与えた影響というのは、それこそ計り知れない物があるわけです。あなたが現在パンクをやっていようがグランジをやっていようがデスメタルをやっていようが、そのDNAを解析していけば、実はBeatlesの遺伝子が必ず組み込まれている！っていうくらいの影響力なわけです。

ビッグネームにはつきもののいろんなややこしい話が山ほどあって、Beatlesのデジタル配信というのはこれまで実現していなかった。スティーブ・ジョブズとしても、あれだけ自身を持って世に送り出したiTunes Storeではあるけど肝心のBeatlesだけが抜け落ちている。いつか必ずなんとかしてやるという想いを常に秘めていたのだと思います。ジョブス的には今回の事が実現して、やっとパーフェクトなiTunes Storeの完成といったところなのではないでしょうか。

日本のAppleユーザーとAppleの温度差はなかなかな大きい物がありますが、ぶっちゃけ今年の新製品ラッシュに加えてさらなるONE MORE THINGはいくらなんでもないでしょう。しかもネットオンリーでの発表ということを考えればなおさらです。

しかしまぁ今回の解禁が各業界に与える影響は大きいでしょうね。
Beatlesをデジタル配信することで、音楽を供給するスタンダードなスタイルはもうデジタル配信である！という事実がこれだけ印象づけられたわけですから。
良くも悪くも、たしかに忘れられない日となりました。（笑）




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